初めての宅建士資格試験重要過去問

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遺言書をいつ書くか / 行政書士だけでは食えない今の時代を生き抜くためのヒントは孫子の兵法にあり

遺言書と聞いて、あなたはどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。
「死期を悟った時、病床で残される人たちに言い残すべき事を書き綴るのが遺言書だ」
というイメージを持っている方もいるかもしれません。
如何にもドラマなどで描かれそうなシーンですよね。

でも、死の間際になってから遺言書を書くというのはトラブルの原因になりやすいものです。

病床についてからは判断能力も鈍るものです。
痛い……苦しい……とベッドに横たわっている状況です。もしかしたら、言葉を話せなくなっているかもしれない。筆を握ることもできなくなっているかもしれない。あるいは、すでに意識が朦朧としているかもしれない。
そんな時、正常な判断をすることは難しいものです。

自分の財産の行き先を遺言書に書き残すことは、不動産の売買をするのと同じです。
高額な不動産を購入する時、適当に決める人はいないはずです。何日もあるいは何年もかけて、物件を検討し、資金計画を立てて、満を持して決断を下すはずです。
不動産を売るときも同じだと思います。有利な条件で売れるように比較検討するはずです。
そうしたことを病床で判断する人はいないはずです。健康で頭がすっきりしているときに、よく考えて実行に移すはずです。

遺言書も同じです。病床では、自分の財産の行き先をまともに判断することは難しいものです。

そのため、死の間際に書かれた遺言書と言うのは、有効なのかどうかが争われることになりやすいのです。
とりわけ、遺言書に書かれた遺産分割方法だと、不利益を被る人が、「この遺言は、正常な判断能力で書かれたものではない」と無効を主張することがよくあるのです。

もちろん、死の間際でも、意識がはっきりとしている人もいます。そんな方ならば、遺言書を残すこともできるでしょう。でも、不利益を被る人からすれば、意識がはっきりしているかどうかに関係なく「死の間際に書かれた」の一点だけで、無効を主張するための有力な証拠になってしまうのです。

そうならないようにするためにも、遺言書は、健康で頭がはっきりしている時に書いておくということが大切です。



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