初めての宅建士資格試験重要過去問

解けなかったら合格できない重要過去問をピックアップしていきます

宅建士試験過去問 権利関係 取得時効 1-46 平成16年

A所有の土地の占有権がAからB、BからCへと移った場合のCの取得時効に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば正しいものはどれか。

1、Bが平穏、公然、善意、無過失に所有の意思をもって、8年間占有し、CがBから土地の譲渡を受けて、2年間占有した場合、当該土地の真の所有者はBではなかったとCが知っていたとしても、Cは10年の取得時効を主張できる。
2、Bが所有の意思をもって、5年間占有し、CがBから土地の譲渡を受けて平穏、公然に5年間占有した場合、Cが占有の開始時に善意、無過失であれば、Bの占有に瑕疵があるかどうかにかかわらず、Cは、10年の取得時効を主張できる。
3、Aから土地を借りていたBが死亡し、借地であることをしらない相続人Cがその土地を相続により取得したと考えて利用していたとしても、CはBの借地人の地位を相続するだけなので、土地の所有権を時効取得することはない。
4、Cが期間を定めずにBから土地を借りて利用していた場合、Cの占有が20年を超えれば、Cは20年の取得時効を主張することができる。



胡桃「これも基本的な問題だわね。何について問う出題か分かるわね?」
建太郎「取得時効と占有の承継に関する問題だよな」
胡桃「まずは、取得時効について、確認しておくわよ」

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宅建士試験過去問 権利関係 法定地上権 1-45 平成14年

Aは、Bに対する貸付金債権の担保のために、当該貸付金債権額にほぼ見合う評価額を有するB所有の更地である甲土地に抵当権を設定し、その旨の登記をした。その後、Bはこの土地の上に乙建物を築造し、自己所有とした。この場合、民法の規定及び判例によれば、次の記述のうち、正しいものはどれか。

1、Aは、Bに対し、乙建物の築造行為は、甲土地に対するAの抵当権を侵害する行為であるとして、乙建物の収去を求めることができる。
2、Bが、甲土地及び乙建物の双方につき、Cのために抵当権を設定して、その旨の登記をした後(甲土地についてはAの後順位)、Aの抵当権が実行される時、乙建物のために法定地上権が成立する。
3、Bが乙建物築造後、甲土地についてのみ、Dのために抵当権を設定して、その旨の登記をした場合(甲土地についてはAの後順位)、Aの抵当権及び被担保債権が存続している状態で、Dの抵当権が実行される時、乙建物のために法定地上権が成立する。
4、Aは、乙建物に抵当権を設定していなくても、甲土地と共に乙建物を競売することができるが、優先弁済権は、甲土地の代金についてのみ行使することができる。


胡桃「これは簡単だわね」
建太郎「えっ?そうか。ややこしい選択肢が紛れ込んでいるけど」
胡桃「それでも結局のところは、基本的な選択肢が答えになっているんだから、正答を見つけることは容易いはずよ。まず、この問題が何を問う出題か分かるわね?」

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宅建士試験過去問 権利関係 根抵当権 1-44 平成15年

普通抵当権と元本確定前の根抵当権に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば正しいものはどれか。

1、普通抵当権でも根抵当権でも、設定契約を締結するためには、被担保債権を特定することが必要である。
2、普通抵当権でも根抵当権でも、現在は発生しておらず、将来発生する可能性のある債権を被担保債権とすることができる。
3、普通抵当権でも根抵当権でも、被担保債権を譲り受けた者は、担保となっている普通抵当権または根抵当権を被担保債権と共に取得する。
4、普通抵当権でも根抵当権でも、遅延損害金については、最後の二年分を超えない利息の範囲で担保される。


胡桃「これは、簡単な問題だわね」
建太郎「ああ。抵当権と根抵当権の性質について問う基本的な問題だよな」
胡桃「解説も必要ないくらいだけど、一つ一つ見ていくわよ」

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宅建士試験過去問 権利関係 抵当権 1-43 平成17年

BはAに対して自己所有の甲建物に平成15年4月1日に抵当権を設定し、Aは同日付けでその旨の登記をした。Aと甲建物の賃借人との関係に関する次の記述のうち、民法及び借地借家法の規定によれば、誤っているものはどれか。

1、Bは、平成15年2月1日に甲建物をCに期間4年の約定で賃貸して、同日付で引き渡していた。Cは、この賃借権をAに対抗できる。
2、Bは、平成15年12月1日に甲建物をDに期間2年の約定で賃貸して、同日付で引き渡していた。Dは、平成16年4月1日以降もこの賃貸借をAに対抗できる。
3、Bは、平成15年12月1日に甲建物をEに期間4年の約定で賃貸して、同日付で引き渡していた。Eは、平成16年4月1日以降もこの賃貸借をAに対抗できない。
4、Bは、平成16年12月1日に甲建物をFに期間2年の約定で賃貸して、同日付で引き渡していた。Fは、この賃貸借をAに対抗できる。



建太郎「なんだこの出題は?やたらと細かい日付が設定されているけど意味があるのか?」
胡桃「この出題は日付に意味があるのよ。尤も、今の時代はこの手の問題は出題されないでしょうね」
建太郎「出題されないなら、検討する必要はないじゃん」
胡桃「有名な話だから、知っておいて損はないわよ」

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マンガやゲームなどは手の届かないところに

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マンガやゲーム等は、受験生にとっては、勉強の妨げになりやすいものです。

勉強していても、自分の部屋にマンガやゲームがあるとついつい、惹かれてしまって、いつの間にか、勉強をそっちのけで、マンガやゲームに夢中になってしまう。

マンガやゲームに夢中になってふと気付くと、もう寝る時間。

「今日も勉強できなかった……」

と自己嫌悪に陥ってしまう。

そんなことの繰り返しで、いつまでも勉強できないでいると、受験にも影響してくることは間違いありません。

いつかは、勉強に専念しなければならないわけです。

ではいつからか?

今日からです。

たった今から、勉強に専念しましょう。

「今日は遊ぶけど、明日から頑張るから……」

と言っていると、何度もその繰り返しで、いつまでも勉強できません。


「でもなかなか始められなくて……」

それなら、妥協しましょう。

マンガやゲームに誘惑されてしまうというのでしたら、今日中に、マンガやゲームを段ボール箱などにしまって、簡単に取り出せない天袋等にしまってしまいましょう。

今日中に自分の部屋を勉強以外にやることがない環境にしてしまうのです。

一冊だけは手元に残したいという甘えは禁物。

全部、しまってしまいましょう。

そうすれば、明日からは、必然的に勉強するしかなくなるはずです。

宅建士試験過去問 権利関係 担保物権 1-42 平成15年

Aは、B所有の建物に抵当権を設定し、その旨の登記をした。Bは、その抵当権設定登記後に、この建物をCに賃貸した。Cは、この契約時に、賃料の6か月分相当額の300万円の敷金を預託した。この場合、民法の規定及び、判例によれば、次の記述のうち、正しいものはどれか。

1、BがBのCに対する将来にわたる賃料債権を第三者に譲渡し、対抗要件を備えた後は、Cが当該第三者に弁済する前であっても、Aは、物上代位権を行使して当該賃料債権を差し押さえることはできない。
2、Bの一般債権者であるDがBのCに対する賃料債権を差し押さえ、その命令がCに送達された後は、Cが弁済する前であっても、Aは、物上代位権を行使して、当該賃料を差し押さえることはできない。
3、Aが物上代位権を行使して、BのCに対する賃料債権を差し押さえた後は、Cは、Aの抵当権設定登記前からBに対して有している弁済期の到来している貸付金債権と当該賃料とを相殺することはできない。
4、Aが物上代位権を行使して、BのCに対する賃料債権を差し押さえた後、賃貸借契約が終了し、建物を明け渡した場合、Aは、当該賃料債権について、敷金が充当される限度において、物上代位権を行使することはできない。


建太郎「これは難しい。そもそも、何を問いたい問題なのかさっぱり分からない」
胡桃「確かにレベルの高い問題だわ。でも抵当権と賃貸借契約の組み合わせで出題された場合は、何を問いたいのかすぐに思い浮かべられるようにしておくべきよ」
建太郎「抵当権と賃貸借契約の組み合わせと言えば……」

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「がんばる」、「努力」、「忍耐」するのは、一番だめな勉強方法

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「がんばる」、「努力」、「忍耐」

というと、学校の学級目標なんかに掲げられていそうな言葉ですよね。

たしかに、勉強に際しては、そうした考え方も大切といえるかもしれません。

ところが、受験勉強に際して、「がんばる」、「努力」、「忍耐」という考えで向かっていくのは実は望ましいことではありません。

「がんばる」、「努力」、「忍耐」という言葉の裏には、「いやなことだけど耐えよう。」という気持ちがこめられています。

勉強はいやなことだけど、やるしかない。だから「がんばる」、「努力」、「忍耐」というのでは、なかなか、勉強も長続きしませんし、成績も伸びません。



では、どういう考えがいいのかというと、「楽しむ」「ゲームだと思ってやる」という考え方です。

資格試験は、「がんばる」、「努力」、「忍耐」するものではなくて、「楽しむもの」「ゲームだと思ってやる」と勉強もしやすくなりますし、成績も伸びます。

ある東大合格者は、受験勉強をゲーム感覚で乗り越えたと言っていましたが、成績が伸びる人ほど、ゲーム的な発想で勉強していることが多いようです。

もちろん、目の前の勉強を今すぐゲームだと思い込むのは難しいと思いますが、少しずつ、問題が解けるようになってくると、そのうち、勉強が面白くなってくる瞬間があります。

そのときの気持ちを持ち続けたまま、勉強を続けていければ、勉強が苦痛ではなくなっていくものです。